BLACK CITY
仲間を想う気持ち
この街で初めての感情
本人は気づいていない
仲間に対する気持ちに
この街を変える気持ちになれば
奥「ったく、何しくじってんだよ。」
藤「あいつだって相当の使い手だ。しょうがないよ。」
礼「加藤さんもそう言ってんだし、許してよ。」
奥「調子乗るじゃねぇよ。」
礼「きゃぁ、怖い怖い。」
藤「はい、喧嘩はココまで。どうやらお客さんだよ。」
ガタッ
健「おい、うちの洋輔に手ぇ出したの誰だ。」
礼「さぁ、誰でしょう?」
健「調子ブッこいてんじゃねぇぞ。」
藤「ねぇあんた、結構強いでしょ?オレが殺ったって言ったらどうする?」
健「ブッ殺す。」
奥「ふぅん、仲間想いやね。」
藤「オレら結構強いよ。ココで殺っても君、負けるだけだよ。」
礼「そうそう、ここは大人しく帰った方がいいよ。」
健「はっ、ふざけんな。誰が帰るかよ。」
奥「はっきり言ってあんた負けるよ。ここはいったん帰ったほうええで。」
健「ブッ殺す。」
バタッ
藤「あんたも甘いねぇ。殺っちまえば良かったのに。」
奥「オレ、こういう奴嫌いじゃないぜ。生かしておけば又来るやろ。」
礼「ほう、そのときは殺すんですか?」
奥「わからん。仲間に入れって言うかもしれんし。」
藤「お前らしいな。」
奥「そん時はお前クビやで。礼央。」
礼「そんな。」
健「くっそぅっっ。」
洋「まぁまぁ、負けは負けだよ。」
健「んだよ、あんな奴に負けたんだぜ。」
洋「ま、オレが回復するまで待ってくれよ。オレも手伝うからさ。」
健「ってか、お前のためにやってんだけど。」
洋「まぁまぁ、細かいこと気にすんな。」
この街で生まれた感情により
二つの力が反発し合う
被害はさらに広がるだろう
しかし誰も気にはしない
それがこの街だから
この街に生まれた人は
他の街を知らない
常識も何もない
好き放題やる
この街に来る人は
何かに失敗し生きる気力をなくした人
死にきれずふらふらこの街に来て
殺されるか
のたれ死ぬか
気力のないまま生き続けるか
この街の闇はそんな人たちの影が作り出す
光りを持った者がこの街に来れば
光に満ちた者がこの街を救えば
この街に光りが満ちるのだろうか