赤ずきん〜人を愛した狼の話し〜
好きだという気持ちは誰にも負けないから
赤ずきんは嬉しかった
自分のことを生涯愛すと言ってくれた者がいたから
自分をこれ程まで愛してくれる
そう思うと狼のいう通り人間だとか獣だとか関係なく思えた
「明日またここへ来ます。」
狼に聞こえたかどうかは解らない
でも赤ずきんは精一杯の声で森に叫んだ
赤ずきんと狼はそれから数日間
お互いを知るために色々なことを教え合った
赤ずきんには家族がいること
暗くなる前には帰らなくてはならないこと
それに
狼と会うことを禁じられてること
全てを加納狼に伝えた
加納狼は全てを受け入れてくれた
しかし狼と会うことを禁じられている赤ずきん
そんな赤ずきんを思ってか
「私たちの会う機会を少し減らそう。
きっと家族の人たちが不審がるだろうから。」
赤ずきんは嫌だったが狼の言うことを聞いた
会える日が減るのは寂しいが
政佳お父さんやよー子お母さんにばれて
狼と会えなくなるよりはましだった
「分かったわ。じゃぁ明日と明後日は我慢する。
でも明々後日はなんと言おうとここに来るから。」
「うん。明々後日を楽しみにしているから。」
そう言うと加納狼は赤ずきんにやさしくキスをした
赤ずきんは照れながらまっすぐ家へ帰っていった
「...あれは赤ずきんと狼か?」
あとがき
よし。もう少しで終わらせるぞ!
何てったって続かないのが私だから。
って言うかもうわかんなくなった。